株式投資をNISAで始めてみて良かったこと
私は去年の1月に証券口座を開き、株式投資を始めた。
きっかけはとても単純だった。お金を稼ぎたいという想いはもちろんあったのだが、それよりも私自身が経済状況に無知なことに対して危機感を覚えたからだ。
一昨年の夏、アメリカに留学に行ったのだが、そこはシリコンバレーでビジネスの最先端の街だった。
そこで、私は文系学部でありながら、経済について無知なあまりリーマンショックですらうまく言い表すことができなかった。
普通に経済学の勉強をしようと思ったが、難しすぎるのとモチベーションがなくて3日で断念した。
そこで、実際に自分のお金を市場に投入してみようと考えた。自分のお金をリスクにさらせば、必然的に情報に敏感になると思ったのだ。
そこで、昨年の1月1日にSBI証券で口座を開設した。SBI証券は、ネット証券の中で最も口座開設数が多く、売買手数料も安いので初めて株式投資を始める人におすすめの証券口座である。
ちなみに、証券口座を開くのに年齢制限はなく、0歳だろうが小学生だろうが開設できる。しかし、その場合は親権者も口座を開設している必要があったり、色々手続きが面倒である。自分ひとりで口座が開設できる年齢は20歳になってから訪れる最初の1/1であり、私はその条件を満たした瞬間に口座を開いた。
ここで、証券口座を開くときにNISA口座も同時に開く必要がある。
NISAとは、小額投資非課税制度のことで、年間120万円までの投資によって得られたリターンが非課税になる制度である。
値上がり益(キャピタルゲイン)は雑所得に分類され、通常は株式を売却したら約20%の税金がかかる。
例えば、100万円投資して10%値上がりして110万円になったとする。この場合、値上がり益の10万円に20%の税金がかかるので、2万円が税金として取られる。
それがNISAを使えば、10万円をまるまる利益として受け取ることができるのだ。
年間120万円なので月10万円ほどしか売買できないが、私は最初5万円ぐらいから始めようと考えていたのでNISAで十分だった。
しかし、いざ講座を開いてみても、どんな株を買ってよいか全くわからなかった。しかし、あくまで経済情報へのアンテナを立てるために何かしら株式を保有する必要があったので、以下の3点を重視して銘柄を絞った。
- 自分が知っていて世間的にも有名な企業
- 安定している業界
- 1株500円以内
ま一般的に知名度が高くてニュースになりやすい銘柄が良かったのと、一応最初の投資なのでボラティリティが低い業界から選びたかった。
マザーズのベンチャー企業に投資して一攫千金!みたいなのは仮想通貨の失敗で反省したので嫌だった。(笑)
最後に私は最初の投資額を5万円以内と決めていた。売買は基本的に100株単位で行われるため、1株500円以内の株を探す必要があった。
その条件をもとに、私が最初に購入した株式は「みずほフィナンシャルグループ」だった。
当時は1株210円ほどで、100株買っても2万円ほどで買えた。(今は170円台まで下落していることをこの当時は知る由もない、、)
それに出来高(一日の売買株式数)も東証一部の銘柄の中で最も多く、最初に買う銘柄として適していると思ったのだ。
基本的に売ることはせず、保有しながら経済ニュースに触れようと思いながら、私の株主生活はスタートした。
その結果、私はある程度経済ニュースに対して敏感になった。
日経新聞のアプリをインストールして電車の中で記事を読み、歩いている時にはVoicyというラジオアプリで耳から情報を収集する。
このような習慣が実際に身についた。結果としてみずほの株は現在値下がりしているが、売却していないので損失にはなっておらずおかげで得るものも大きかった。
ついでに余談だが、証券会社のインターンシップでは何度か優勝することもできた。
まだ株式投資をしたことがない人は、儲けるためというよりは経済の勉強と思って少しだけ銀行預金を証券口座に移してみてはいかがだろうか。
ちなみに、昨年はみずほ以外にも合計100万円ほど売買したが、その成績についてはまた別の記事で紹介しようと思う。