株主優待で人生をちょっとお得に

みなさん株主優待を使っているだろうか。

 

株主優待という言葉は知っていても、実際に株式投資をして優待をもらっている人はそこまで多くないのではないだろうか。

 

株主優待とは、企業に投資をする代わりにもらえる「お礼」みたいなものだ。 1年に1回か2回、自社商品やサービス券などが送られてくる。

 

株主優待をもらうには、権利確定日の3日前に株式を決められた株数以上持っていることが条件になる。100株以上でもらえる企業が多いが、なかには200株や1000株以上持ってないともらえないところもある。

 

権利確定日は通常、3月31日、9月30日であることが多い。この日から3営業日前、つまり3月28日に株式を保有している必要がある。

 

逆に、3月29日に株式を購入しても優待や配当はもらえない。 優待がもらえる最後の日(この場合は3月28日)を「権利付き最終日」、優待を受け取れなくなる日(この場合は3月29日)のことを「権利落ち日」と呼ぶ。

 

だから、株主優待をもらうために1年間ずっと株を持っている必要はない。

 

だったら権利付き最終日に買って権利落ち日にすぐ売ればいいじゃんと思うだろうが、そうは上手くいかない。 優待が魅力的な企業は、権利付き最終日に近づくにつれて株価が高くなり、権利落ち日に一気に株価が落ちるということがよくある。

 

だから、私は優待が魅力的で尚且つ業績が安定している企業の株を長期的に保有している。 私が保有している株で特に優待が魅力的なのが、すかいらーくとUSMHである。

 

すかいらーくは皆さんご存知の通り、ガストやバーミヤン夢庵などファミレスを展開する大手フードチェーンである。 100株の保有で3,000円分の食事券がもらえる。しかも年に2回もらえるので、1年間に6,000円になる。

 

現在の株価は1,800円程度なので、100株で180,000円、配当が大体年2%である。 年間利回りは (年間配当額+配当利回り)÷投資額×100 で求められる。

 

よって、 (3000×2+180,000×2% )÷180,000円×100=5.3%

1年間に5.3%資産が増えることになる。

 

USMHはマルエツなどのスーパーを展開するグループで、こちらも3,000円のお買い物券が年2回もらえるので年間利回りはすかいらーくと同じ5.3%となる。 金利0.01%程度しかつかない銀行預金と比べると、実に500倍の差である。

 

どちらも業界内でトップシェアを誇っている企業のため、潰れることは考えにくい。 食品偽装などの問題が起きて株価が暴落することはあるかもしれないが、長期的な投資をする分には値下がりは問題ない。 むしろ、株価が下がればその分年間利回りを上昇する。

 

例えば、株価が1,800円から1,500円まで下落した場合、配当と優待の額が変わらないとすると、年間利回りは (3000×2+150,000×2%)÷150,000円×100=6%になる。

 

だから株価が暴落したら買い時だと私は思っている。

 

去年の1月から株式投資を少しだけ始めてみたが、優待が6,000円もらえるのは地味に大きい。家族で外食できる回数も増えたし、マルエツで買い物することが多いので家計にもやさしい。

 

ここで注意してほしいのだが、何も株式投資で儲かるということが言いたいわけではない。株価の値動きは運要素が強く、1年で資産が2倍になるようなことは基本的にない。

 

上場したてのベンチャー企業が跳ねた場合にはあるかもしれないが、その分値下がりのリスクも高まる。

 

値上がり益を狙う投資はギャンブルとあまり変わらないのでお勧めしない。

 

しかし、優待をもらうための株式投資はして損はないと思うのだ。

 

もちろん、企業が倒産するリスクはゼロではないから、余裕資金でやる必要があるのは言うまでもない。

 

銀行預金が100%の人は、少しだけ証券口座に移すことを検討してみても良いと思う。

優待がもらえれば普段の人生が少しだけお得になる。

 

ちなみに私は証券会社はSBI証券を使っている。

 

ネット証券最大手で、口座開設数が最も多いので証券口座どれを選んでよいかわからないという方は開設してみてはいかがだろうか。

 

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