SMARTな目標設定とそれを公表すること

 

皆さんは目標を持っているだろうか。

 

目標とは何も、無理やり作らなくてはいけないものではない。 しかし、目標を設定すればそれを実現できる可能性が高まる。

 

「ITパスポートの資格を取る!」や「アルバイトでいくら稼ぐ!」みたいな真面目なものでもよいし、お金持ちになりたい、異性からモテたい、ハワイで暮らしたいなどなど、ぼんやりとしたいなあと思うことでも良い。

 

一度きりの人生、達成したいことは誰しもが持っているとは思う。 しかし、ただお金持ちになりたいという目標をなんとなく立てただけでは、もちろん実現しない。

 

そこで、今回は目標設定に役立つフレームワークを紹介する。

 

目標設定には5つのポイントがあり、それぞれ頭文字を取ってSMARTと訳される。 一つずつ解説していこう。

 

まず、Sは具体的に(specific)である。目標は漠然としたものではなく、具体的にすべきである。 例えば、お金持ちになりたい は漠然とした目標である。人によってお金持ちの定義は違うので、自分が目指すべきお金持ちの状態を具体的にしよう。

 

 1億円の資産を持っていることなのか、年収1000万円を超えていることなのか、自分の考えるお金持ちとは何かを考えてみよう。 ちなみに私の場合、1億円以上の資産を持っていることをお金持ちと定義している。

 

次に、Mは測定可能な(Mejorable)という意味である。 目標は誰が見ても誤解が起きない定量的なものである必要がある。 お金の目標は具体的な金額を決めれば測定可能なのでわかりやすいが、例えばYouTuberで人気1番になりたい場合、それは具体的だが測定は不可能である。

 

動画の再生回数で1番になるのか、チャンネル登録者数なのか、はたまた広告収入の金額なのか、定量的な数字で測る必要がある。

 

次に、Aは達成可能な(Acheivable)という意味である。どんなに具体的で測定可能な目標でも、絶対に達成不可能な目標を立ててもモチベーションが上がらないだろう。

 

例えば、今年中に10億円稼ぎたいという目標を立てた場合、もともと1億円持っている人がインドのスタートアップに有り金を全部レバレッジして大当たりでもしない限り、それは現実的ではない。宝くじでキャリーオーバー10億狙うのも確実性がないので目標とは言えない。

 

頑張ればギリギリ達成できるぐらいの目標を立てることで自分のモチベーションも保たれる。

 

次に、Rは価値観と一致している(Relevant)ことを指す。これは、その目標を達成することが自分にとって有益であるということである。

 

例えば、親から「良い大学に入れ」や「安定した大手企業に入れ」と言われたとする。自分としては若手から裁量を持って働きたいと考えてベンチャー企業を志望していた場合、「大手企業に入る」という目標は自分の価値観と一致しないものとなり達成意欲がそがれる。

 

よって、その目標をなぜ自分が達成する必要があるのかを考えることが大切である。

 

最後に、Tは時間制限がある(Time-bound)ことである。上記の4つをすべて満たしていても、それをいつまでに達成するかを決めないと具体的なアクションプランを設定することができない。

 

逆に言えば、期間が制限されていれば、その目標から逆算してより細かいプランが建てられるのである。

 

私の場合、30歳までに1億円の資産を作ってその元手で不動産を買って不労所得で暮らしたいと考えている。この目標はサラリーマンの収入だけでは絶対に達成できないので、収入経路を増やす必要がある。

 

そこで、現在副収入として考えているのがフリーランスエンジニアとして開発案件を受託することである。アルバイトと違って、自分が頑張れば頑張った分だけ時給が上がっていくと考えたからだ。

 

最初は単価が低い案件しか受注できないが、私は今年中に給与所得以外で200万円稼ぐことを目標に設定している。自分のスキルを磨きつつ単価を上げていき、本業の収入と合わせて来年末までに500万円を貯める。

 

そしてその500万円を元手に新しいビジネスを始め、30歳までに1億円を貯めようと考えている。

 

このように、SMARTにのっとった目標設定を行うことで自分が目標を達成するために今やるべきことが明確になる。

 

そして、自分で建てた目標は自分から積極的に他人に公表するのが良いと思っている。他人にしゃべってしまった以上、実現しないとめちゃくちゃダサいことになる。恥ずかしいかもしれないが、本田圭佑のように有言実行すれば自分の目標が達成できるだけでなく周囲からも一目置かれるだろう。

 

明確な目標がない人、ふわっとしている人は、ぜひSMARTを使って自分の達成したいことを明確にしてみてはいかがだろうか。

 

 

サムスンの22万円の折りたたみ式スマホは売れるのか

今朝、サムスンが折りたたみ式のスマートフォン「ギャラクシーフォールド」を発売すると発表した。

 

www.nikkei.com

 

ディスプレイは全部で3つあり、畳めばスマホに、開けばタブレットのようになる。

 

そして、価格はなんと1980ドル〜と日本円で約22万円である。 4月に販売開始予定だが、日本での発売は未定である。

 

世界的にスマホの販売している現在、新たな需要を生み出せるか注目である。確かにギャラクシーフォールドは今までにない画期的な製品だが、私はこれが大ヒットするかは懐疑的である。 そう考える理由は主に二つある。

 

まず一つ目に、イノベーションのジレンマが起きている可能性がある。 イノベーションのジレンマとは、顧客が求める品質以上の製品を生産してしまい、ニーズとずれて結果的に失敗に終わることを指す。

 

技術者の観点からすれば、品質の高いものを作り続けたいという欲求がある。 しかし、質の高いものを作るには莫大な開発費がかかり、そのコストが価格に反映されることになる。

 

消費者は質が高ければどんなに価格が高くても買うだろう、というのは技術サイドの幻想に過ぎず、それを防止するためにマーケティングが大切になる。

 

例えば、サムスンの競合であるApple社のiPhoneイノベーションのジレンマに上手く対応した製品である。 日本ではスマートフォン市場の約半分をiPhoneが占めているが、iPhoneには最新の技術は使われていない。

 

指紋認証機能(Touch ID)はiPhone7から搭載されたが、指紋認証技術そのものはiPhone7が発売される前から存在していた。 サムスンのGalaxy Phoneや国内メーカーのスマホにはもっと前から指紋認証機能があった。

 

よって、日本人の多くは機能の豊富さではなくiPhoneそのものが持つブランドに魅了されたということになる。 このブランディングこそマーケティングの核となる部分である。 現在はiPhone XSなど高機能モデルが販売されているが、新型が出たタイミングで値下げされたiPhone8の方が売れ行きが良いのは機能の豊富さより価格の手ごろさがニーズとしてあるということである。 Galaxy Foldにおいてもこれと同じことが言えるのではないかと私は思うのだ。

 

 いくらスマホタブレットどちらの画面を持ち合わせているとはいえ、22万円は高すぎる。 富裕層やガジェット好きの人は好奇心から買うかもしれないが、新しいスマートフォンとして一般庶民に広く受け入れられることは難しいんじゃないかと思う。

 

もう一つ欠点を挙げるとすれば、バッテリーの持ちが非常に悪くなりそうだということだ。 待機時間はまだ発表されていないので詳しい数字はわからないが、ディスプレイが3つになれば単純に考えてバッテリーの持ちは三分の一になる。

 

さすがに三分の一なることはないだろうが、持ちを良くするバッテリーをさらに強化する必要があり、重量も従来のスマートフォンよりかなり重くなるのではないだろうか。

 

スマートフォンタブレットは用途がある程度棲み分けられているので、スマホしか必要ないときでも常にタブレットと同じ重さを持ち歩かなければいけない。

 

それは私にとってはとても不便に感じると思う。

 

そもそも私はタブレットすら持っていないが、不便に感じたことはない。パソコンとスマホがお互いの短所を補ってくれるのでタブレットの用途がいまいちわからない。電車の中でタブレットを使っている人は大体電子書籍を読んでいる気がするが、私は本は紙媒体派だし、電子書籍は何より目が疲れそうで敬遠している。

 

上記の理由より、私はギャラクシーフォールドが日本で発売されても買わないだろう。日本ではタブレット保有率がそこまで高くないので、市場としてはかなり微妙な気がする。

 

それでももし興味がある人がいたら、海外に行ったついでに買ってみてはいかがだろうか。

 

 

 

ストック型の資産を持たないとお金持ちになれない

私は自由度が高い生活を送るために、経済的に安定することが最も大切だと考えている。 そこで、安定的な収入を得たいと考えたときに意識しなくてはいけないことはフロービジネスとストックビジネスの違いについてである。

 

 まず、フロービジネスとは一回きりの取引で収益をあげるビジネスのことである。飲食店やコンビニなどの小売店がこれにあたる。 利用者との取引は1回限りなので、不特定多数の客を取り込む必要がある。

 

一方、ストックビジネスとは一度契約が成立すると継続的に収益が得られるビジネスを表し、 携帯電話回線の契約や保険商品がこれにあたる。 例えば、携帯電話を契約すると最低でも2年間は月々7,000円とか利用料を払い続けなくてはならない。もし期間の途中で契約を切ろうとすると違約金が発生し、利用者が逃れられない仕組みになっている。

 

また、初期費用を安くしてメンテナンスで稼ぐストックビジネスも存在する。 例えば、コピー機やカミソリ、エレベーターなどがそれにあたる。

 

コピー機、カミソリ、エレベーターは本体そのものの価格を抑えて、定期的に交換が必要なトナーやインク、替え刃、メンテナンス代を高くすることでストックビジネス化している。

 

これらの交換品は自社製品しか使えない仕様になっているため、一度契約すれば定期的に収入を得ることができるのだ。 エレベーターなども独自の技術を必要とするため、自社のサービスを使ってもらうことができる。

 

 ※ただし最近は、どの会社のエレベーターもメンテナンスできる会社が存在し、価格も安いため純正のメンテナンス業者は窮地に立たされているらしい。

 

とにかく、このように定期的な収入が得られるストックビジネスは非常に強い。 フロービジネスとストックビジネスを大学生に例えてみると、アルバイトや転売、個人の受託開発などはフロービジネスにあたり、 当たり前だが働かなければお金をもらうことはできない。

 

一方、ストックビジネスはユーチューブの広告収入、ブログアフィリエイトダウンロードコンテンツの販売などがある。 これらは一度基盤を作れば、あとは寝てても自動的に収入が入る。 株式投資はビジネスではないが、配当や利回りがつくのでストック型の資産だと言えるだろう。 大学生では難しいが、不動産賃貸も代表的なストックビジネスである。

 

このうち、大学生でも取り組みやすいストックビジネスを順に並べると、ブログアフィリエイト、ユーチューブ、ダウンロードコンテンツ、不動産投資、株式投資の順番である。

 

まず、ブログアフィリエイトは自分の時間を投下してブログを書き続けるだけなので、初期費用が全く必要ない。

 

WordPressレンタルサーバーを使う場合は月数千円ほど必要になるが、無料ブログを使えば完全に無料で始められる。

 

私が使っているこのはてなブログも無料プランであれば全く費用は掛からない。アフィリエイトを本気でやりたい場合はサーバーなどを借りてやったほうが良いのだが、初期の段階では無料ブログで書いて記事量が増えてきたら有料ブログに変更しても良い。

 

時間さえあれば初期投資を全く必要としないので大学生がまず取り組むとしたらブログだろう。

 

次に、YouTubeの広告収入である。YouTuberといえばヒカキンやはじめしゃちょーなどが有名だが、努力次第では年収数億円を稼げる可能性もあるのでとても夢があるストックビジネスである。

 

最近ではYouTube社が不適切と思われる動画を削除する方針を示したため、危険な動画などはこれからあまりお勧めできない。Hapa英会話など英会話講座のようなスキルやノウハウを伝授する動画はこれからも伸びていくと思われるので、始めるとしたらそのような方向性が好ましいんじゃないだろうか。

 

しかし、YouTubeは動画なので、自撮りすることに抵抗があったりして難しい人もいるだろう。それに、動画自体は短くても撮影は何回もやり直して結局時間がとられてしまうことも懸念されるので、ブログより順位を下げた。

 

次に、ダウンロードコンテンツの販売である。その例としてnote.nuというものがある。ここに載せられた記事やコンテンツはお金を払わなければ読むことができない。

例えば、ブログやYouTubeで実績を上げて「ブログで月5万円稼ぐための具体的な方法」などのタイトルをつけて500円で販売し、読んでくれる人がいたらそのお金を収入として得ることができる。

 

何かしら実績や面白いネタがないと有料記事は買ってもらえないので、そのような話のネタがある人にはお勧めである。

 

不動産投資は最低でも数百万の資産が必要なので、大学生にとっては優先順位が低い。正社員として働いたりブログなどの副収入で収入を得つつ、資産がある程度形成出来たら不動産投資に移行すればよいだろう。購入価格と家賃次第では年間利回りが大幅に高くなるので、優れたストックビジネスである。

 

株式投資は数万円から始められるが、数百万ほどないと大きなリターンは期待できないので大学生が急いでやる必要はないだろう。

 

 

社会人になってからも経済的に安定して自由度の高い生活を送るために、何かしらのストックビジネスを始めてみてはいかがだろうか。

 

 

 

すき家のクーポン戦略にまんまとハマってしまった件

すき家に「すきパス」なるものがあることをご存知だろうか。

 

200円で購入でき、1ヶ月間何度でも牛丼・カレーが70円引きになる割引券のようなものである。 使える期間は予め決められていて、2月の券は2/1〜2/28の間使える。

 

購入してから1ヶ月間ではないので、日数が少ない2月に買うのはどうかと思ったが、3回で元が取れるなら行くだろうと思って購入した。

 

結果的に、2月のすきパスは本日2/19までで10回以上使っている。

 

今日はこのお金を払ってクーポン券を買わせる仕組みの秀逸さについて語ろうと思う。

 

そもそも、これだけITが発達した現代でも紙のクーポンが今もなお多くの店で使われているのはなぜだろうか。

 

それは、クーポンが利用者の財布の中にあることで店の存在を思い出させ、「行かないと損」であると思わせる効果があるからである。 現在では電子クーポンも発達しているが、電子クーポンはアプリを開かなければ見る機会が無い。

 

一方、財布は一日に必ず数回は開き、紙のクーポンを見ることになる。 大抵のクーポンには使用期限が設けられているので、いついつまでに行かなきゃと思うようになる。

 

それでも、たまに財布の整理をした時に期限切れのクーポンが出てきたとしても、タダでもらったものだししょうがないと思って普通に捨てるだろう。

 

しかし、もしクーポンをお金を払って購入した場合はどうだろうか。 少なくともその存在は常に頭の中にあって、財布を整理した時にたまたま出てきた、ということはないだろう。

 

私の場合、昼食は外で取ることが多いのだが、すきパスを買ってからまずは近くにすき家がないか調べるようになった。 もしなければさすがに諦めるが、昼食の第一候補としてあがるようになった。

 

実際のところ昼食なんて安くて早ければどこでもいい。だから、以前は牛丼チェーンや日高屋富士そばなどによく行っていた。 そんなに毎日行って飽きないのかと思うかもしれないが、メニューがたくさんあるから全く飽きない。

 

最近は期間限定メニューの「食べラー・メンマ牛丼」にハマったので、10回中9回はこれを食べている。 これも期間限定という言葉に釣られて最初試してみたら、完全に私のツボに入ってしまった。

 

行けば行くほどお得になることは間違いないのだが、まんまのすき家の戦略にハマっていることも間違いない。

 

すきパスに限らず、サブスクリプション型のビジネスはとても強い。 例えば、月額制のフィットネスクラブなんかもこれと似ている。

 

幽霊会員が8割を占めるとも言われており、会員が施設を利用するしないに限らず、安定的に収益を得ることができる。

 

すき家の場合、すきパスを買ってもらえても利用頻度が増えなければ1人あたり月200円しか収益を得られない。 しかし、利用者側からすると、「買ったから使わないともったいない」「使えば使うほどお得」という魅力?に惹かれてクーポンを使いたくなってしまうのだ。 その結果利用頻度が増えて収益も上がる。

 

すき家のように店舗数が多くてどこにでもあるからこそできる戦略である。 あまり店舗数が多くないチェーン店だと、割引があってもわざわざそこまで行こうとは思わないだろう。 そもそも、また来るかもわからないのにお金を出してクーポンを買おうと思わない。

 

いやしかし、牛丼は並盛りではほとんど利益が出ないという話を聞いたことがある。 大盛りやセットメニューで単価を上げて利益を出している薄利多売のビジネスだが、すきパスで牛丼ミニ(290円)を買ったら220円になる。 すきパスの70円引きは1回の会計で3食まで適用されるので、特盛とかメガ盛りを買うならミニを2つ買った方が安くなりそうである。

 

余談だが今から食べラー・メンマ牛丼を食べて来ようと思う。 別に宣伝したいわけではないがピリ辛食べるラー油とメンマがとても合うので一度食べてみてはいかがだろうか。

恵方巻の廃棄ロスを減らす方法を考えてみた

少し前の話だが、2月4日の節分の時、恵方巻の廃棄ロスが話題になった。

 

www.asahi.com

 

この問題を深刻に受け止めた農林水産省は、業界団体に対して「需要に見合った販売を」を呼びかけた。

 

確かに、私もコンビニやスーパーで無数の恵方巻が店頭に並んでいるのを見た。コンビニで買い物した時には、店員に買わないかと勧められたこともあった。

 

もちろん買わなかったし、よく見ると500~600円もする。

 

バイトの人たちはこの恵方巻を売ることを強制され、売り切れなかったら自腹で購入させられるケースもあるらしい。

 

恵方巻はナマモノなので消費期限が短く、2/4の節分で売れ残ったものをほかの用途に使うことはできない。

 

今回は、この恵方巻の廃棄ロス問題を、コンサルチックにケース問題として考えてみる。なお、恵方巻の消費期限を延ばすことは現実的には考えづらいので除外する。

 

まずは前提だが、知り合いのコンビニの店長からこの問題について相談を受けたものとする。

 

廃棄ロス=仕入れ数-販売数の式で表せるので、仕入れを減らすか販売数を増やすかの2通りがあることがわかる。

 

極論、仕入れをゼロにすれば販売数もゼロになり廃棄もなくなる。しかし、今回は前提から考えて売上を落とさないことが大事なので、仕入れを減らすというのは考えないことにする。

 

よって、恵方巻の販売数を増やす方法を考える。

 

まず、恵方巻の購入数=客数×恵方巻の購入率+予約数である。

 

全体の客数を増やすことは難しいので、今回は恵方巻の購入率を増やすことと予約数を増やすことを中心に考える。

 

次に、恵方巻について4Pで分解して考える。

4Pとは、ビジネスでよく使われるフレームワークで、Product、Price、Place、Promotionの略である。

 

最初に、商品についてだが、現在は普通の恵方巻しか種類がなくほかのスーパーで売られている者と品質で差別化はできていない。

 

次に、価格だが、こちらは現在500~600円で、他のスーパーなどと同じ水準である。ただ、現状恵方巻はかなりサイズが大きく、食べきれない野ではないかとも考えられる。

 

恵方巻のサイズを小さくして、価格も少し安くすれば、他社との差別化要因になるのではないか。

 

次に流通だが、コンビニは店舗数が多い分、スーパーなどの競合と比べて流通面では有利である。しかし、恵方巻を前もって予約する人は、コンビニではなくちゃんとした飲食店やスーパーで注文しそうな気がする。

 

最後に、プロモーションである。恵方巻がコンビニでも売られていることはCMでもやっているから認知度はそこそこあるのではないかと思う。

 

しかし、認知されていてもそこから買おうと思うような仕組みはない。もとから買う予定だった人は違う店ですでに予約済みだろうから、突発的に購入する人を狙いたい。

 

複数の商品と合わせて買うことで恵方巻を割引するキャンペーンだったり、キャラクターとコラボしたり、買いたい!と思ってもらえるような仕組みが必要である。

 

4Pについてまとめたが、現状最も有効に思えるのは新しい商品を作ることである。中身を高級なものにする恵方巻が最近はやっているらしいが、高単価ではなく奇をてらったような商品があれば今まで買わなかった人も購入のきっかけになり得る。

 

今よりも小さいサイズの恵方巻にしたり、恵方巻をシェアする文化を作ってみても良いかもしれない(ポッキーの日みたいに)。

 

恵方巻の廃棄場面↓

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もっと自由に瞬時に食べ物を供給できるシステムができれば、残った恵方巻を食べ物が足りていない人に再分配できるが、それはまだ先の話になりそうである。

 

みなさんも恵方巻に限らず、できるだけ残さず食べて食べ物に感謝しよう。

 

 

『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』を読んだ感想

藤沢数希氏の著書『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』の概要と読んで思ったことを紹介する。

 

この本は、いわゆる「投資で誰でもお金持ちになれる!」という類の本ではない。

 

本書では投資のプロとして活躍していた著者が、資本主義を勝ち抜くためのシンプルなルールを紹介している。

 

 彼は、お金持ちになるためのステップをフローチャートで示している。

 

以下の3つの項目をクリアすればお金持ちに近づけるという。

  • ギャンブルが好きか
  • 借金があるか
  • 数百万の自由に使えるお金があるか

 

一つひとつ見ていこう。

 

まず1問目は「ギャンブルは好きですか?」という質問だ。

もし答えがYesなら、今すぐに辞めるべき、ギャンブルにはまっているうちはお金持ちになれないと筆者は主張している。

 

彼はその根拠を、数学的な理論に基づいて競馬や宝くじの例に例えて説明している。

 

例えば、競馬の場合、還元率は75%に設定されているため、100円賭けたら平均的には75円返ってくる計算になる。馬券さえ買ってもらえれば胴元のJRAは25%のテラ銭を獲得できる。

 

もし、100人の参加者が1万円ずつを第1レースに全額賭けるとする。その場合、掛け金の総額75万円を100人で取り合うことになる。50人が勝利した場合、勝った50人は15,000円を受け取り、負けた50人は掛け金が0円になる。

 

次に、残った50人が所持金の15,000円を第2レースに全額賭けるとする。75万円のうち25%の187,500円がJRAに取られ、75%の562,500円を50人で取り合う。半数の25人が勝利すると、勝利した25人は22,500円を受け取り、負けた25人は所持金が0になる。

 

このやり取りを1日のレース数である12レース続けた場合、参加者のもとにはいくら残るだろうか。

 

答えはなんと、31,700円である。

 

100万円あった参加者の掛け金の97%は胴元に取られ、勝ち続けた参加者の手元には元本の3%しか残らないのだ。

 

宝くじの場合は還元率が40~50%と競馬より悪い。また、生命保険もギャンブルと同じ原理であると筆者は言う。人が死んだときに当選するという「慰め」の意味合いが強いが、実際に還元率は宝くじや競馬とさほど変わらないだろう。

 

公営ギャンブル以外の賭博が禁じられているのは、こんな美味しいビジネスを民間に簡単に渡すわけにはいかないからだ。

 

ギャンブルでお金持ちになった人がいないように、参加者が確立的に負けるシステムのため、現在パチンコや競馬にはまっている人はそこから抜け出すことがファーストステップである。

 

生命保険に入るなとは言わないが、過剰な補償のついたものは必要ない。

 

 

2つ目の質問は「現在借金がありますか?」である。

 

もしYesなら、資産運用云々の前に真っ先に借金を完済することが大切である。

 

筆者はその根拠として、DCFモデルを使って現在と未来のお金の価値について説明している。

 

DCFモデルとは、ディスカウンテッドキャッシュフローモデルの略で、現在と未来のお金の価値を計算する方法である。

 

簡単に言えば、1年後の100万円より今この瞬間の100万円のほうが価値が高いということである。

 

例を使って説明してみる。もしあなたが消費者金融から100万円借りたとする。1年後に返すとすると、金利が10%かかったとして110万円にして返す必要がある。ようは、現在の100万円と1年後の110万円の価値が同じであるといえる。

 

現在の100万円=未来の110万円という式が成り立つとすると、1円当たりの価値は現在のほうが大きいことがわかる。

 

だから、借金を持っていると金利がどんどん膨れ上がっていき、お金の価値が下がってしまう。だから、現在借金がある場合は、一刻も早く返済することから始めなければならないのだ。

 

最後の質問が「数百万の自由に使えるお金がありますか?」という質問である。

 

株式投資は年間利回りが大体5%といわれており、言うまでもないが資金が潤沢であればあるほど有利になるゲームである。よって、例えば10万円投資しても1年で5,000円しか増えない。

 

株式投資の利回りだけで生きていくには最低でも1億円ほど必要だが、とりあえず500万円あれば25万円ほど増えるので、数百万の余裕がない人はまずは働いて資金をためることを優先すべきである。

 

そして、ギャンブルが嫌いで、借金もなく、数百万の自由に使えるお金がある人には、長期の国際分散投資を勧めている。日本国債、外国債日本株、外国株にインデックスファンドを利用して時価総額の比率で購入すれば、リスクを分散してリターンを期待することができる。

 

 

インデックスファンドは市場そのものに投資できる金融商品である。例えば、TOPIXインデックスファンドを買えば、日本の株式市場そのものに投資できることになる。

 

このように、インデックスファンドを買うべき理由がある。それは、株式投資そのものがコイン投げのように運要素が強く、銘柄を絞って投資するとギャンブルに近くなってしまうからだ。

 

株式市場では、一日中チャートに張り付いて割安商品を血眼になって探しているトレーダーたちで成り立っている。彼らの間で株式の売買が行われるとき、一方はそれを値上がりすると思って買い、もう一方はそれを値下がりすると思って売る。よって、しばらく時間がたてばどちらがバカだったかがはっきりするのだが、素人であっても二分の一の確率で勝利することができる。

 

だから、できるだけ多くの国や銘柄に分散投資したほうが安定的なリターンを見込めるのだ。

 

このフローチャートを実践し、経済合理的に行動すれば、誰でもお金持ちに近づくことができる。しかし、もしこの考えを国民全員が理解し実行したらどうなるだろうか?

 

誰もギャンブルをしなくなったらJRAはつぶれ、国は財源を確保できなくなる。また、人々の余計な出費がなくなることでモノが売れなくなり、日本経済は停滞するだろう。

 

このように、個人個人ではそれが正しい行動でも、それが大多数になると必ずしも正しい結果にならないことを経済学用語で「合成の誤謬」と呼ぶ。

 

これはとても面白いパラドックスだと思った。それでも人々は欲求に逆らえないから、このようなことは起こりえないのである。

 

 

私は今日も淡々と合理的に行動している。みなさんも浪費していたらほどほどにして、お金持ちに一歩近づこう。

 

株式投資をNISAで始めてみて良かったこと

私は去年の1月に証券口座を開き、株式投資を始めた。

 

きっかけはとても単純だった。お金を稼ぎたいという想いはもちろんあったのだが、それよりも私自身が経済状況に無知なことに対して危機感を覚えたからだ。

 

一昨年の夏、アメリカに留学に行ったのだが、そこはシリコンバレーでビジネスの最先端の街だった。

 

そこで、私は文系学部でありながら、経済について無知なあまりリーマンショックですらうまく言い表すことができなかった。

 

普通に経済学の勉強をしようと思ったが、難しすぎるのとモチベーションがなくて3日で断念した。

 

そこで、実際に自分のお金を市場に投入してみようと考えた。自分のお金をリスクにさらせば、必然的に情報に敏感になると思ったのだ。

 

そこで、昨年の1月1日にSBI証券で口座を開設した。SBI証券は、ネット証券の中で最も口座開設数が多く、売買手数料も安いので初めて株式投資を始める人におすすめの証券口座である。

 

www.sbisec.co.jp

 

ちなみに、証券口座を開くのに年齢制限はなく、0歳だろうが小学生だろうが開設できる。しかし、その場合は親権者も口座を開設している必要があったり、色々手続きが面倒である。自分ひとりで口座が開設できる年齢は20歳になってから訪れる最初の1/1であり、私はその条件を満たした瞬間に口座を開いた。

 

ここで、証券口座を開くときにNISA口座も同時に開く必要がある。

 

NISAとは、小額投資非課税制度のことで、年間120万円までの投資によって得られたリターンが非課税になる制度である。

 

値上がり益(キャピタルゲイン)は雑所得に分類され、通常は株式を売却したら約20%の税金がかかる。

 

例えば、100万円投資して10%値上がりして110万円になったとする。この場合、値上がり益の10万円に20%の税金がかかるので、2万円が税金として取られる。

 

それがNISAを使えば、10万円をまるまる利益として受け取ることができるのだ。

 

年間120万円なので月10万円ほどしか売買できないが、私は最初5万円ぐらいから始めようと考えていたのでNISAで十分だった。

 

しかし、いざ講座を開いてみても、どんな株を買ってよいか全くわからなかった。しかし、あくまで経済情報へのアンテナを立てるために何かしら株式を保有する必要があったので、以下の3点を重視して銘柄を絞った。

  • 自分が知っていて世間的にも有名な企業
  • 安定している業界
  • 1株500円以内

 

ま一般的に知名度が高くてニュースになりやすい銘柄が良かったのと、一応最初の投資なのでボラティリティが低い業界から選びたかった。

 

マザーズベンチャー企業に投資して一攫千金!みたいなのは仮想通貨の失敗で反省したので嫌だった。(笑)

 

最後に私は最初の投資額を5万円以内と決めていた。売買は基本的に100株単位で行われるため、1株500円以内の株を探す必要があった。

 

その条件をもとに、私が最初に購入した株式は「みずほフィナンシャルグループ」だった。

 

当時は1株210円ほどで、100株買っても2万円ほどで買えた。(今は170円台まで下落していることをこの当時は知る由もない、、)

 

それに出来高(一日の売買株式数)も東証一部の銘柄の中で最も多く、最初に買う銘柄として適していると思ったのだ。

 

基本的に売ることはせず、保有しながら経済ニュースに触れようと思いながら、私の株主生活はスタートした。

 

その結果、私はある程度経済ニュースに対して敏感になった。

 

日経新聞のアプリをインストールして電車の中で記事を読み、歩いている時にはVoicyというラジオアプリで耳から情報を収集する。

 

このような習慣が実際に身についた。結果としてみずほの株は現在値下がりしているが、売却していないので損失にはなっておらずおかげで得るものも大きかった。

 

ついでに余談だが、証券会社のインターンシップでは何度か優勝することもできた。

 

まだ株式投資をしたことがない人は、儲けるためというよりは経済の勉強と思って少しだけ銀行預金を証券口座に移してみてはいかがだろうか。

 

ちなみに、昨年はみずほ以外にも合計100万円ほど売買したが、その成績についてはまた別の記事で紹介しようと思う。