SMARTな目標設定とそれを公表すること

 

皆さんは目標を持っているだろうか。

 

目標とは何も、無理やり作らなくてはいけないものではない。 しかし、目標を設定すればそれを実現できる可能性が高まる。

 

「ITパスポートの資格を取る!」や「アルバイトでいくら稼ぐ!」みたいな真面目なものでもよいし、お金持ちになりたい、異性からモテたい、ハワイで暮らしたいなどなど、ぼんやりとしたいなあと思うことでも良い。

 

一度きりの人生、達成したいことは誰しもが持っているとは思う。 しかし、ただお金持ちになりたいという目標をなんとなく立てただけでは、もちろん実現しない。

 

そこで、今回は目標設定に役立つフレームワークを紹介する。

 

目標設定には5つのポイントがあり、それぞれ頭文字を取ってSMARTと訳される。 一つずつ解説していこう。

 

まず、Sは具体的に(specific)である。目標は漠然としたものではなく、具体的にすべきである。 例えば、お金持ちになりたい は漠然とした目標である。人によってお金持ちの定義は違うので、自分が目指すべきお金持ちの状態を具体的にしよう。

 

 1億円の資産を持っていることなのか、年収1000万円を超えていることなのか、自分の考えるお金持ちとは何かを考えてみよう。 ちなみに私の場合、1億円以上の資産を持っていることをお金持ちと定義している。

 

次に、Mは測定可能な(Mejorable)という意味である。 目標は誰が見ても誤解が起きない定量的なものである必要がある。 お金の目標は具体的な金額を決めれば測定可能なのでわかりやすいが、例えばYouTuberで人気1番になりたい場合、それは具体的だが測定は不可能である。

 

動画の再生回数で1番になるのか、チャンネル登録者数なのか、はたまた広告収入の金額なのか、定量的な数字で測る必要がある。

 

次に、Aは達成可能な(Acheivable)という意味である。どんなに具体的で測定可能な目標でも、絶対に達成不可能な目標を立ててもモチベーションが上がらないだろう。

 

例えば、今年中に10億円稼ぎたいという目標を立てた場合、もともと1億円持っている人がインドのスタートアップに有り金を全部レバレッジして大当たりでもしない限り、それは現実的ではない。宝くじでキャリーオーバー10億狙うのも確実性がないので目標とは言えない。

 

頑張ればギリギリ達成できるぐらいの目標を立てることで自分のモチベーションも保たれる。

 

次に、Rは価値観と一致している(Relevant)ことを指す。これは、その目標を達成することが自分にとって有益であるということである。

 

例えば、親から「良い大学に入れ」や「安定した大手企業に入れ」と言われたとする。自分としては若手から裁量を持って働きたいと考えてベンチャー企業を志望していた場合、「大手企業に入る」という目標は自分の価値観と一致しないものとなり達成意欲がそがれる。

 

よって、その目標をなぜ自分が達成する必要があるのかを考えることが大切である。

 

最後に、Tは時間制限がある(Time-bound)ことである。上記の4つをすべて満たしていても、それをいつまでに達成するかを決めないと具体的なアクションプランを設定することができない。

 

逆に言えば、期間が制限されていれば、その目標から逆算してより細かいプランが建てられるのである。

 

私の場合、30歳までに1億円の資産を作ってその元手で不動産を買って不労所得で暮らしたいと考えている。この目標はサラリーマンの収入だけでは絶対に達成できないので、収入経路を増やす必要がある。

 

そこで、現在副収入として考えているのがフリーランスエンジニアとして開発案件を受託することである。アルバイトと違って、自分が頑張れば頑張った分だけ時給が上がっていくと考えたからだ。

 

最初は単価が低い案件しか受注できないが、私は今年中に給与所得以外で200万円稼ぐことを目標に設定している。自分のスキルを磨きつつ単価を上げていき、本業の収入と合わせて来年末までに500万円を貯める。

 

そしてその500万円を元手に新しいビジネスを始め、30歳までに1億円を貯めようと考えている。

 

このように、SMARTにのっとった目標設定を行うことで自分が目標を達成するために今やるべきことが明確になる。

 

そして、自分で建てた目標は自分から積極的に他人に公表するのが良いと思っている。他人にしゃべってしまった以上、実現しないとめちゃくちゃダサいことになる。恥ずかしいかもしれないが、本田圭佑のように有言実行すれば自分の目標が達成できるだけでなく周囲からも一目置かれるだろう。

 

明確な目標がない人、ふわっとしている人は、ぜひSMARTを使って自分の達成したいことを明確にしてみてはいかがだろうか。